私が前職を辞める時に若い人向けに何度も言った言葉「人生に無駄なことはない」と言う言葉、当時職場で過ごした20年という長い目で見て実感していたのですが、最近またそれを改めて実感する出来事があったのでメモ書きのような文章で申し訳ないのですがご紹介します。
サラリーマンを辞め、「株式会社ティーファイヴ・ジャズ」と言う会社を立ち上げて暫くしたある時、総務省のあるパブリック・コメントに投書してムーヴメントを作ろう的なSNSの書き込みを見かけました。そのムーヴメント自体には大いに賛同するものの、私一個人の投書が「総務省=国」と言う超巨大な組織に対してどれだけの影響を持つのかは懐疑的だったし、サラリーマン時代にもパブリック・コメントと言う仕組みに対してあまり良いイメージを持っていなかったのですが、これからはサラリーマン的な発想からは脱却しようと常々考えていたこともあり、誰にも言わずにひっそりと私一個人の意見を投稿しました。
暫くして、この件についても記憶から消されそうな時間が経過した頃、知らない電話番号から私の携帯に電話がありました。電話に出てみると「私、総務省のxxxと言うものですが、、、」と言うではありませんか。総務省?一瞬、頭の中で???がいっぱい浮かびましたが、「パブリック・コメントにご意見いただいた件で、、、」と言われ「あ〜!!!」と思い出しました。でも何でわざわざ電話を?どうやら、私の書いた意見が関係者の心に響いたらしく、総務省の会議の中で是非ご紹介させていただきたいというお電話でした。意見を述べたのですから、先方でその意見をどう扱おうが自由な訳ですし「ご丁寧にありがとうございます!どうぞどうぞ!」とは言ったものの、別に何かその後にあるわけでもなく、ただそれだけの電話でした(笑)。でもその電話がとてもありがたく感じ、僕のように思ってくれている人が、少なくとも政府関係者の中にいるんだ!?と言う事実が、パブリック・コメントに投稿を寄せた最終着地点として私の記憶に残りました。
それから数年、既にそのパブリック・コメントを求めた案件もそろそろ社会的に実用化されようかという今日この頃。たまたまある大手企業の方と打合せをしました。そこで当社の特徴、商品、サービスなどを説明させていただく中で、先方の悩んでいるポイントの話になり、私の過去の経験から、いくつかの事例などをお話させていただいたのです。その中で、たまたま数年前のパブリック・コメントの件も思い出し、お話させていただきました。すると先方の担当のお一人が「それ、知っています。実はうちの社内の中で、それ書いたの誰だ?と言う話題になったんです」と切り出し、「そんなこと書くの、xxあるいは○○くらいしかいない。でも二人とも書いていないというし、社内ルール的にパブリック・コメントを書くことがNGだったので謎だったんです。でも疑われたその二人がそのコメントにえらく感動していました。」と言うではありませんか。嬉しいですね、ひょんな事から数年かけて色々繋がりました。と言うか、色々部分的に繋がっていたものが、最終的に自分に繋がったのです。こんな感動ありません。おかげでその会議はずいぶんと盛り上がりました。
人生に無駄なことはありません。今は無駄に思える一つ一つの出来事が、いつかひょんなことから全部繋がったりするのです。つまり、その時その時を一所懸命(一生懸命ではない)生きよう。そんなことが言いたいだけなのです。
今日はお酒が美味しいです。ジャズも気持ちがいいです。
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